日ごろ、ソイミートをいろいろな方にご紹介していると
いつも必ず聞かれるのが、
「材料の大豆は、北海道の大豆なんですか??」というご質問。
「いえ、残念ながら、北海道大豆でできたソイミートは
まだ、ないんですよ。
岐阜産のフクユタカ100%のソイミートでしたら、あるのですがー
将来は、北海道産の大豆で
ソイミートを作りたいと思っているのですが
まだ手が及ばなくて・・。
本当は、大豆だけではなくて
北海道で採れるいろいろな種類のお豆をシンプルに加工して、
ビーンズ・ミート(お豆のお肉)のシリーズができたら
おもしろいな~と思っているのですが」とお話しすると
ほとんどの方が、
「それはいいですね!!
ぜひやってください!!
北海道では、たくさんお豆ができるけれども
あまり食卓に上らないという現状もあるので・・
道産のお豆を、日常的に食べられるといいですね。」
とおっしゃってくださいます。
[E:bell]
道産大豆で、ソイミートを作るには
どうしたらいいか・・
これまで、いろいろ考えてきました。
すでにソイミートを作っている工場は
日本や台湾などにあるので
メーカーさんとライセンス契約を結んで
ソイミートの製造加工の技術を使わせていただく形で
北海道産大豆を使ってソイミートを作る・・
ということは、おそらく可能だろうとは考えてきました。
ただし、それならば、おそらくかなり販路を確保しないと
製造に踏み切れないだろう・・ ということと
もしかしたら、大豆をかなりシンプルに加工するだけで
ソイミートに近いものができるのではないか・・という考えも
ずっと頭にあり、ソイミートづくり構想は
頭の中でのぼんやりとしたイメージに
とどまっていたのでした。
[E:clover]
先々週、商工会議所のつながりのある知人が
昨年末にオープンした、
詩とパンと珈琲のお店「モンクール」を
何気なく、初訪問したのですが
店主の城さんと話がはずんで
ソイミート構想の話をまたまたしてみたところ、城さんが、
「ふ~ん、なるほどね。
うちでも、ファラフェルだったら作っているんだけどー。」といって
パンの具に乗せている、ひよこ豆でできたハンバーグのようなものを
指差してくれたのです。
この時、私は「ファラフェル」という料理は初耳でした。
「ひよこ豆をミキサーで細かくして、
刻んだ野菜を一緒に混ぜて、成形して焼くだけなんですよ。
つなぎは、何も入れていないの。
お豆の汁で、ちゃんと形になるんですよ。」と城さん。
パンの上に乗っているそのファラフェルは、
食べる前から、みるからにおいしそうでした。
うん、これは、きっとおいしいにちがいない、
これは、究極のビーンズミートだ! と直感しました。
家に帰って、すぐにネットでファラフェルを調べてみると
中近東(イスラエルなど)で食されている
伝統的なヘルシーフードで
現地では、ボールのような形にして
油で揚げているようでした。
[E:bud]
ファラフェルの要領で、まずは大豆で
ソイ・クランチ・ミートができるか、やってみよう!
と思いながら、何日も日が過ぎていたのですが
昨日、お世話になっている方から
「ソイミートは家庭で作れるくらい
シンプルな作り方で、できるのではないか」
とのメッセージをいただき、
「道産ソイミートの試作づくりは、今だ!」と思い立って
勢いにのって、作ってみました、
自称究極の(?)スペシャルシンプルなソイミートです。
↑こちらは、大豆をクッキングカッターで細かくして
フライパンで炒ったもの。
↑それを単純にフライパンの上で成形して
焼いてみました。
城さんが教えてくれたように
↑つなぎなしでも、なんとか形にはなるのですが
片栗粉をちょっと入れて成形すると
たちまち、安定した形状のハンバーグに。
味は、今日はお初なので
シンプルに、塩と胡椒のみ!
ほんとうにシンプルで、
この方法なら、どんなお豆でも
収穫した土地で、すぐにビーンズミートにできそう [E:heart] です!
特別な工程も、複雑な味付けや素材も
何もなし [E:shine] なので、
このシンプルな感じは
日本には、日本らしい
現代に合った食文化が創り出せるはずだと
思っているので
私が自分で手がけたことは
ほんの少しなのですが
いろいろな按配で、自然な運びで
今日はひとつの実が収穫できたようです。
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